【かわぐち けんがく しごとの新聞】最終回:酒蔵編その1

釜屋の酒、力士
今回は少し足を伸ばして騎西町(北埼玉郡)の老舗醸造所「釜屋」さんにお伺いしました。
実はこの釜屋さん、川口ととっても縁が深いのです。
それはなぜかと申しますと。。。


川口食文化研究会のみなさんが川口市内で丹精込めて育てたお米を使って、「川口初扇」「御成道 川口」という醸造酒を造っておられるのです。
ちなみに「初扇」という名前、埼玉県の形を扇に見立てると川口は扇の要のような場所に位置していること、川口発の地酒の発信との意味が込められています。
出発前に、川口食文化研究会の方からお米づくりのお話をお伺いしました。
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1時間ほどバスに揺られながら到着しました、釜屋さんです。
創業寛延元年(1748年)創業の老舗醸造所です。
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青空のもと、白壁が映えます。
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昔はお米を貯蔵していたという蔵の中でお昼を頂きました。
天井が高いです。
蔵の建築には、釘は1本も使われていないそうです。
雑菌防止のためでしょうか。
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蔵の中には力道山のCMポスターや、江戸川乱歩さんが訪れたときの写真などが飾ってありました。
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さて、酒つくりの行程の説明を受けたあと、お待ちかねの見学タイムです。
これは貯蔵庫、圧巻です。1つのタンクに約8,000リットル入っています。
一升瓶に換算すると何本分になりましょうか。。。
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これは昔使われていた道具たちです。
さらに奥の壁、黒く色が付いている部分は酵母菌が付着しているそうです。
お分かりいただけますか。
さて、酒つくりの行程の説明を受けたあと、いよいよ「酒づくりの心臓部」と呼ばれる蔵の中にお邪魔します。サンダルに履き替え、頭にはキャップ、消毒を済ませてから見学です。日本酒つくりの本番は冬、今まさに最盛期を迎えています。
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このタンクには発酵途中のお酒が入っています。底からプクプクと泡が活発に湧き上がっています。まるで生き物です。1日に2度、タンクの中を攪拌しながら、発酵具合を大切に見守るそうです。
そうです、我が子をいつくしむようにしてお酒を育てている、とおっしゃいます。
真夜中も3,4時間に1度、お酒の様子を見回るそうです。
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雑菌を持ち込んでいないか心配になるほど、みなさんタンクに近寄っていますね。
この段階のお酒は「もろみ」といい、甘酒のような色合いでとろりとしています。
飲むと微炭酸のような刺激があるらしい。
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広い敷地の中には資料館があり、杜氏室を再現したコーナーや各種ぐい飲みなどが所狭しと並んでいます。
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ご説明をしてくださっているのは釜屋の阿瀬見さんです。
これは昔配達に使われていた大八車です。
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お酒の神様を祭った「神社」で何かお願いことをしている方々もいます。
さてさて、普段は見ることが出来ないお酒づくりの現場を見せていただきました。
明日はいよいよ新聞製作です。
みなさんどんな記事を書かれるのか、楽しみです。

07. 2月 2009 by CDC STAFF
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