レイ・ハラカミさんと西郡勲さん、何とはじめての対談だそうです(その1)

8月21日の「メディアをめぐる、7つの話」の第三話は、電子音楽家であるレイ・ハラカミさんと映像作家/CG作家の西郡勲さんをお迎えしました。音楽と映像という表現されるものはちがえども、伸びやかで肌触りのある表現で言葉を超えようとされるお二人に、その由来をお話しいただいました。
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といっても、その日はお話しいただくまでがじつに大変でした。JR山手線で信号事故があって遅延、さらに追い討ちをかけるようにJR京浜東北線は事故で一時運休、そしてとどめと言わんばかりのスコール。そんな三重苦のなか、山越え谷越え川口まで来ていただいた次第でした。
そんなこんなで1時間近く遅れてはじまったトークは、しかし、お二人が表現において大切にされていることを縦横にお話いただくという充実の内容で、ご参加いただいた方は一様に熱心にお聞きくださいました。
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科学未来館さんのプラネタリウムMEGA-STAR IIで上映された『暗やみの色』で協働されたお二人。じつははじめての対談だったそうなのですが、その表現において多くのことを共有されていたようです。
とくに共感されていたのは、最後までつきあっていくのは自分であり、表現されるのは自分のなかの記憶の集積なのだということでした。
ハラカミさんはいみじくも

「テクノロジーを手に入れることで自分を超えられるような錯覚を、経験値のない人ほど思ってしまうけど、決してそうではない。できることしかできないし、やりたいことしかできない」

と、さらりとおっしゃっていました。西郡さんは、そのために必要なこととして、感覚を開いて自分の素となる情報を探すことであり、「グワっとくること」が必要だと指摘されました。ちなみにハラカミさんの場合は、「グッとくること」だそうです。
それは表現されたものと同じく、もはや言葉ではたりえないのです。
後半はこちらです

02. 9月 2008 by CDC STAFF
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